夜間ずいぶん雨が降ったようである。
目覚めた時には晴れていたが、ホテルの中庭はしっとりと濡れている。
タートル・ベイ・リゾートを後にし、しばらく車を走らせていると、どしゃぶりに見舞われた。
今日は、東オアフの海岸線に沿ってドライブし、ホノルルに行く予定である。
しかし、途中で渋滞が始まり、警察の人に(?)「この先は、道が通れないから、戻るように」と言われる。どうも、雨のせいで、土砂崩れが起こったらしい。
天気は悪いは、予定は変更だはで、なんだかついていない。
結局、昨日走った道を、また戻るはめになった。
ランチを、ダウンタウンは中華街にある「明園」で食べてから、今度は、西オアフの海岸線に沿ってドライブすることにした。
「コ・オリナ・リゾート」や「イヒラニ・リゾート&スパ」など、リゾートホテルを見学しつつ、車を走らせる。この西オアフの海岸に沿って走る93号線は、途中で軍用の道になるため、行き止まりになる。マカハ・ビーチあたりまで行って、またひきかえした。
曇天のせいもあるだろうが、西オアフは、ドライブしても、心浮き立つような場所ではない。なんとなく、ガソリンと時間を無駄にしてしまったような、暗い気持ちになる。
アラモアナ・ショッピングセンター近くの「ロス・ドレス・フォー・レス」(激安衣料店)で、ハムすけの安いスタイを購入し、アラモアナ・ショッピングセンターを少し覗いてみる。
今日はハロウィンなので、仮装した子どもや大人で、ものすごく混雑していた。そして、いろいろなお店の入り口では、お菓子を配っている。
ハムすけ用に、仮装用品を持ってくるのだったと、激しく後悔した。仮装した子どもたちは、たくさんのお菓子をもらい、とても楽しそうである。ハムすけも、なんの仮装もしていないが、少しだけ飴やチョコをもらう。
コンドミニアム「パシフィック・モナーク」にチェックインし(28階。パーシャル・オーシャンビューのラナイ付き)、「ハイズ・ステーキハウス」でプライムリブを食べる。ここのお肉は、やわらかく、とてもおいしい。サービスもよかった。
ディナーの後、カラカウア通りに繰り出す。仮装した人、人、人の波!警察も消防も出張っている。アラモアナ・ショッピングセンターが子ども向けとすれば、夜のワイキキは大人向けのハロウィンの趣がある。
それにしても、閑静なノースショアとは、まったく違う。
なんとかマン系(スパイダーマンやバットマンなど)、かぶりもの系、コスプレ系など、さまざまな仮装をした人たちと、何枚か写真を撮り、ホテルに戻った。
騒ぎは夜遅くまで続いた。救急車のサイレンが夜更けまで鳴り響く。ハムすけは刺激が強すぎたのか、眠りながら、何度もうなされて泣いていた。
いよいよ、ハムすけを連れてのハワイ旅行である。
22:00発の、JAL最終便に乗る。私と夫の間をあけて席をとってくれたため、ハムすけも席をもらえる形になった(ラッキー!)。
わりと遅い時間なので、さすがにハムすけも眠いらしく、ハムすけのために、わざわざ持ち込んだ絵本や色鉛筆や車のおもちゃが活躍する暇はなかった。座席のスクリーンを操作するリモコンや、イヤホンなどで遊んだ後、あっさりとハムすけは眠る。
現地時間の10:00頃、ハワイに到着。天気は晴れ、とおもいきや、だんだん悪くなってくる。
空港でレンタカーを借りる(日本で予約していった)。
今日はノースショアへドライブし、最終的に宿泊先のタートルベイリゾートへ向かう。
ノースショアといえば、ロングボードをたしなむ夫は「どんなすごい波が見れるんだろう。わくわく」。ソニプラでかなりの枚数の「ハレイワ スーパーマーケット」のTシャツを購入している私は、「ハレイワにあるスーパーって、どんなおしゃれなお店なんだろう。わくわく」という感じである。ハムすけは、車に乗ったらすぐに寝てしまった。
ハレイワへドライブ途中、ドール・パイナップル・パビリオンで、名物のパイナップル風味のドール・ウィップを食べる。
ノース・ショアの中心であるハレイワは、小さくて、いい感じに鄙びた町である(しかし、観光客は多い)。日本でいえば、葉山みたいな感じだろうか。
ここで、目の前にハレイワ・ビーチが広がる「ジェイムソン・バイ・ザ・シー」でランチをし、ノース名物シェイブ・アイス(かきごおり)の老舗、マツモト・グロッサリー・ストアの、あずき&アイスクリーム入りのレインボーを食べる。
ものすごい色!合成着色料が多量使用されていることが推測される。まあ、味は別に普通だった。大騒ぎするほどのものではない。というか、もう食べなくてもいい。
そして、私が期待していたハレイワ・スーパーマーケットは、それなりに広いが、薄暗く、変なにおいのする、ものすごくしょぼいスーパーだった。なんというか、この店で鮮生食品は買いたくないと思わせる「商品が回転していない」感に溢れている。がっかりしながら、それでもここのロゴの入ったTシャツを二枚買い求めた。当然だが、ソニプラで買うよりも安い。
ハレイワを出てから、何度か車が渋滞する。「波見渋滞」である。私たちも車をとめて、大きな波を見学した。そこから、私の意識はぷっつりと途切れている。
今日宿泊するのは、タートル・ベイ・リゾートである。天気があまりよくないので、ノースショアの大波も、冬の日本海のように、鈍色に光っていて寒々しい。本当に、ここはハワイなのか?!
部屋は綺麗で広く、眺めもよい。
ホテル内で夕食を済ませ、少しホテルを探検して寝る。
一歳半のハムすけを連れて、ハワイはオアフ島へ旅行に行く。
メンバーは私と夫の、計3名。
初めての、子連れハワイ旅行である。
今回は、病院も子どもの喜ぶ施設もそろっているワイキキを中心に、ノースショアにも足を延ばす。
10月30日 出国。ノースショアへドライブ。途中ハレイワへ寄って、タートルベイリゾートに宿泊
10月31日 ノースショアから、東オアフをドライブしてホノルルへ(途中、シーライフパークに寄る予定)。パシフィックモナーク(コンドミニアム)に宿泊
11月1日 車がないと、行きにくいところに行く予備日(ハナウマ湾とか、中華街とか、ロス・ドレス・フォー・レスとか)
11月2日~4日 ワイキキでのんびりすごす。天気を見ながら、1)アラモアナ・ショッピングセンターで買い物。2)ホノルル動物園。3)ビーチで遊ぶ予定
さて。どんな旅行になることか。
1週間前から風邪をひいているハムすけは、今でも鼻をたらし、咳をしている。かかりつけの小児科で、旅行に行っていいかどうかの確認をし、五日分のお薬をいただいてきた。
とりあえず、楽しい旅行になるかどうかは、ハムすけにかかっている。
ハムすけは、こちらの言っていることがかなり分かっている。
服を脱がせるときに「ばんざいして」というと、ちゃんと腕をあげ、協力してくれるし、散歩から帰ってきて、「鍵を机の上に置いて」というと、ちゃんとそうしてくれる。
他にも、「ゴミ箱に捨ててきて」「窓を開けて(閉めて)」「これをお父さんに持っていって」などなど、かなりお手伝いができる。
夫などは「ロボットみたい、おもしれぇ」と、ハムすけの頭をぐりぐりなぜて喜んでいる。
「ばいばい」で手を振り、名前を呼ぶと「はい!(言わないけど)」と片手をあげる。
「ないない」とつぶやきながら、おもちゃや絵本を所定の場所に片付けてくれる。
「りんりん乗って行く?」と聞くと、「りんりん?」といいながら、実に嬉しそうに三輪車の押し手に手をかける。
「ちーちー」とおしっこやうんちが出たときに教えてくれる(がせの時もある。うんちの時もちーちーという)。
「歯磨きしよう」と誘うと、熊のぬいぐるみに歯磨きの真似をしてくれる(自分がされるのは嫌)。
散歩に行くときは、エレベーターの前までくると、「下」のボタンを押して待ち、エレベーターがくると「きたきた」と言って、乗り込んでいく。そして「1」のボタンを押してくれる。
トイレに一緒に入ってきて、私が用を足し終え「じゃーじゃーして」というと、水を流してくれる(いつも、私のおしっこをすごぉく観察してから水を流すので、ちょっと恥ずかしい)。
トイレを流す時も、手を洗う時も、川を見ても、水溜りをみても「じゃーじゃー」としか言わないが、とにかく水という概念は理解している。
こうやって書き出してみると、本当にハムすけはお利口である。
もう少しで一歳半になるハムすけ。
これからも、どんどんできることが増えて、話せる言葉も増えて、ますますかわいくなっていくんだろう。
小さくてやわらかい赤ちゃん時代のハムすけも、とてもかわいかった。だけど、いろいろなことができて、コミュニケーションがとれるようになってきたハムすけは、本当にかわいい。
これから、ハムすけが大きくなるにつれて、「かわいい」だけでは済まないことも、たくさんあるだろうと思う。でも、ハムすけがかわいくて、大切で、宝物だと思うこの気持ちは、ずっと忘れずに持っていたいと思う。よだれ臭さも、ぷりぷりした足の感じも、最高にかわいい笑顔も、絶対に忘れたくないと思う。
親ばかになれるって幸せなことだ。
「ぐえ!」
今夜も、ものすごく理不尽な痛みで目を覚ます。
近頃、連夜そうなのだが、寝相の悪いハムすけのかかとやら足やらが、私の顔周辺を容赦なく打つのだ。
ハムすけに悪気がないのは分かるが、ものすごく痛い。
ふとんをかぶるのが嫌なハムすけは、かけてもかけても布団をはぎ、そのついでに体勢を変えて、最初は私と平行に寝ていたはずが、ベッドのヘッドレストに沿って、直角な感じの位置に移動し、凶行に及ぶのである。
でも、ハムすけの寝顔はものすごくかわいいので、腹はたたない。
衝撃と痛みで起こされた後、ぼぅっとした頭でしばらくハムすけを眺め、頭をよしよししてまた眠る。
20日「ハムすけのパスポート申請」で書いたとおり、13日にポストに投函した郵便物が、19日になっても先方に届いていないという出来事があった。
その郵便物には、戸籍抄本申請用紙と、450円分の郵便小為替と、80円切手を貼った返信用封筒が入っている。
その、たしかに自分の筆跡で宛先の書かれた封筒が届いたのが、今日。
中には、450円分の郵便小為替と、小さな手紙が入っていた。
「届きました。郵便小為替は返却します。消印は13日でしたが、こちらに届いたのは20日でした」とのこと。
手紙がどうなってしまったのか分からないと、なんとなく気持ち悪いなと思っていたので、手紙が出てきたことは嬉しい。
しかし、届くのに一週間もかかるとは!!
昔の恋愛モノではないが、「○日までに返事がなければ、貴女のことはあきらめます」みたいな恋文をだした青年がいて、本当は結ばれるはずが、郵便事情のために失恋、などという事態になったら、どう責任をとるのだ。まったく。
それはさておき、宛先が「市役所」という間違いにくい住所であるため、郵便物は、市役所内に紛れ込んでいた可能性が高いという(郵便局員談)。市役所には、いくつもの課があるが、全部まとめて「市役所宛て」として配達するのだそうだ(市役所で手紙を分ける)。そのため、たまに手紙が他の課に紛れ込んだりして、不明になることがあるらしい。
ハムすけは、小さいときから絵本を読んでもらうのが好きである。
その時々のお気に入りを、何度も何度も読まされるため、何冊かの絵本は、絵本なしでもそらんじることができる。
今のハムすけのお気に入りは、
「おばけのバーバパパ」(偕成社)。特に、バーバパパが動物園を追い出されて、行くところもなくて、お金もなくて、友達もいない・・・というくだりが大好き。なぜだろう?
「リサ ひこうきにのる」(ブロンズ新社)。リサがオレンジジュースのはいったコップの上にのっているページになると、「おうおう(あぶない)」と指差し、コクピットのページでは、「パパ」といってパイロットを指差す。飛行機の絵を指差して「ごー」と言うのが好き。
「0さい~4さい こどもずかん」(学研)。ページをめくって、自分の好きなものを指差す。「たこ」「ぶた」は夫が教えた。好きなのは「バナナ」と乗り物のページ全般。電車の絵を指差して「がんがん」、飛行機を指差して「ごー」、救急車を指差して「ぱっぷん」。
それで、何が「かしこいハムすけ」なのかというと、例えば「こどもずかん」の「いろ」のページをハムすけが開いたので、「なにいろ?あか!」と、くもん出版の「なにいろ?」という絵本の1節を口にすると、それを絵本ラックから探し出して持ってくる。
夜、寝る前に「ハムすけ、お月様がでてるのかな。夜なのにお空が明るいね。おつきさま、こんばんは」と話かけると、林明子さんの「おつきさまこんばんは」(福音館書店)を、ちゃんと持ってくる。
ハムすけは、私の話していることと、絵本の内容と、絵本の装丁をきちんと対応して理解しているのだ。
ね?かしこいでしょ?
これからも、本好きな子どもに育ってほしいと思う。
ハムすけが大きくなって、反抗期を迎えても、同じ本をお互いが読んで、ハムすけと話ができるといいな。
ハムすけのパスポートを申請した。
といっても、いろいろ大変であった。
申請に必要なものは、
(1)一般旅券発給申請書
書類には、本人が記載すべき項目が多いので、書類を作成するのに戸惑う。
ハムすけは当然字を書くことができないので、申請者署名には「母代筆 ○○ハムすけ」というように書いたり、所持人自署(パスポートに転記される)には、ハムすけの名前の下に「BY 私のフルネーム(MOTHER)」などと書いたりしなくてはいけない。
代理人が申請するための「親族又は指定した者を通ずる申請書類等提出申出書」も記入しなくてはいけない。
(2)戸籍抄本
ばたばたしてしまった。
13日(金)戸籍抄本を申請(450円の郵便小為替と80円切手を貼った返信用封筒を、申請書に同封して、ポストに投函)
19日(木)になっても、まだ戸籍抄本が届かないため、夫が市役所に確認。なぜか、本籍のある市役所に届いていないことが判明。
パスポートを申請してから受け取るまで6日かかるため、今週中に申請できないと旅行予定日に間に合わない。急遽、電子郵便小為替(450円(戸籍抄本)+300円(速達料金)+手数料1040円)を送り、その日中に戸籍抄本を速達で送ってもらう。
20日(金)13時ごろ、管轄郵便局の方から電話あり。「午前と午後の早い便の速達便には間に合わなかったようだ。このままだと17時以降の配達になる」という。これではパスポートを申請できる時間に間に合わない。どこに速達があるのか調べてくださったところ、千葉中央郵便局には届いているとのこと。そこで、郵便局員の方が、わざわざ私とハムすけを車に乗せて、千葉中央郵便局まで速達を取りに行き、そのままパスポートセンターまで送ってくださった(最寄り駅に送るのと、パスポートセンターに送るのと、ほとんど距離は同じだからといって)。
もともとは、郵便が届かなかったことが問題ではあるが、親身になって対応してくださった郵便局の方にはとても感謝している。ありがとうございました。
(3)写真
何度も撮り直すことになるだろうと考えたため、自宅で撮影することにした。
笑ってはだめ。口を開けていたらだめ。カメラ目線で・・・となると、ハムすけの顔写真は非常に撮るのが難しい。
カメラを構えると、こちらにどんどん近づいてくるし、にこにこかわいい顔をしてしまうし、口はわりと開いていることが多いし、「こっち見て!」と、なんとかカメラを見つめさせるとなんだか上目遣いの変な顔になってしまう。おまけに規格の寸法を満たしたものにするためには、デジカメでどれくらい離れて撮影したらちょうど良いのかが分からない。
いろいろな距離から、何枚か撮影し、写真屋さんで現像する。
なんとか、一枚、規格寸法にあったもので、真顔かつ口を閉じているものを発見!あんまりかわいくないけど、これでいいや。5年用だしね。
(4)郵便はがき、代理人である私の運転免許書
以上である。
申請自体は、さくさくと進んだ。
受け取りは27日以降である。
なんとか、旅行には間に合う。よかった、よかった。
ハムすけが、しゃべれたらなあと思う。
ハムすけが自分の思っていることを言葉にできたら、どれだけお互いの無駄なイライラがなくなることかと思う。
話せるようになったらなったで、嫌なこととかも言われてイライラするのかもしれないけれど。
ハムすけは風邪をひいて、熱がいっこうに下がらないので、ここ一週間外にでていない。
夜になると39度近くの熱がでて、ハムすけもさすがにしんどいのだろう。
夜は比較的早くから寝る(といっても、咳き込んで何度も目を覚ますが)
しかし、抗生剤を飲ませると、少しずつだが回復に向かってきたようである。
今日は、ハムすけにとって、久しぶりの平熱の夜。
少し体が元気になると、「外に行きたい!!」という欲望がむくむくと沸き起こってくるのだろうか?
21時から23時まで、まるまる2時間、窓ガラスにはりついて「こっちー!こっちー!(外に出たい)」と泣き喚いていた。
抱っこしてベランダに出てもだめ。
家を出て、廊下を歩き、エレベーターで一階まで降りて、また上がってきてもだめ。
もちろん、絵本を読み聞かせたり、歌を歌ってみせても、まったくだめである。
隣近所に、「虐待してませんよ~。ほんとですよ~」と釈明したくなるほどの大声で、とにかくずっと泣いている。
途中で、さすがに泣き声にも慣れてしまい、「まあ、泣かせとけばいいか」などと思ったが、無視していると、ますます泣く。
「ちょっと一人にさせてみたら、落ち着くかな」と別の部屋にいくと、ものすごく泣きながら追いかけてくる。
ハムすけは何か私にしてほしいことがあるのだろうけれども、まったく私には想像ができない。
「こうしたら泣き止むかな?」と思いつくこと全てをやってみたが、ダメなんだもの。
ハムすけがしゃべれたらなあと、こういう時つくづく思う。
ちなみに、ハムすけの泣きがどうやって収束したかというと、ラムネを食べたこと。
ラムネさまさまである。
たぶん、最初は「外に出たい」とだだをこねて泣いていたのが、だんだん泣きすぎて訳が分からなくなって、どうやって泣き止めばいいのかも分からなくなっていたんだと思う。
そこにラムネが登場して、「お!」となり、泣きやむことができたのではないかと推察する。
泣き止んでにっこりしたハムすけの声は、見事にハスキーになっていた。
咳き込みながら、喉から血がでそうな声で泣いてたもんな。
恋人と夫婦の関係において、大きな違いは、お互いの価値観を生活レベルですりあわせていく必要があるかないかではないだろうか。
恋人でも夫婦でも、相手のことを好きで大切に思っているという点では一緒だが、恋人の場合は、価値観や好みが多少違っても、「あなたはこういう人なのね。私とは違うけれど」で済む。
でも、夫婦になって人生を共につくっていく関係になると、「違う」ということがとても困ったことになる。
朝ごはんにパンを食べるということさえ、「パンはご飯ではなくて、おやつとしか思えない」人と結婚すると、難しくなる。
子どもの教育方針だって、「私立を受験して、中高一貫教育もいいんじゃないかなあ。いいお友達とであって、切磋琢磨できるし」と思っている人と、「受験なんかする必要なし。公立で十分」と思っている人が夫婦だと、意見をあわせていくのは大変である。
考え方、行動の全てが、これまでの人生の積み重ねの上にあるものだから、それぞれの意見には重みがある。だけど、これをなんとかまとめていかなくてはいけないのだ、夫婦になると。
私と夫は、趣味や価値観がばっちりあった夫婦とはいえないので、話し合って、ある時は折れ、ある時は折れてもらって、少しずつ「二人の価値観」「二人の意見」をつくってきた、と思っていた。
だけど、ちょっと違ったのかなあと思う出来事があり、脱力気分を味わっている。
なんか、難しいなあ。
