いつもハムすけがなにか病気になると、とりもなおさず「小児科」に行っていた。
友人が「鼻が出て、熱がなかったら、耳鼻科に行ってるよ」と言うのを聞いて、目からうろこ!!
ひどくなる前に病院に行くことが多いので、病院にいって、ひどいのをうつされたら嫌だなあと思っていたのだが、その手があったか。
友人は、耳鼻科に行くと、ついでに耳垢もとってもらうという。
ハムすけは、生まれてこのかた、耳垢をとったことがない。
今度、鼻を出して、熱がなかったら、耳鼻科に行ってみよう。
ハムすけの最近のはやりは、ごみすて。
床に落ちている、ちいさな、ちいさなゴミをひろって、ちゃんとゴミ箱に捨ててくれる。
時には、空想のごみ(?)まで捨てている。
ゴミ箱に、ごみをぽい!っとするのが、大人っぽくて楽しいのかもしれない。
「もりもと」の「ハスカップジュエリー」を、北海道土産としていただいた。
これは、ハスカップをクッキーでサンドして、チョコレートでまわりをおさえたもので、冷やしていただくと美味しい。
さくっとしたクッキーをかじると、甘酸っぱいハスカップの味とともに、美しい青紫色が目に入る。視覚的にも味覚的にも「し、あ、わ、せ!」な逸品。
Aちゃん、ごちそうさまでした。ありがとう!
家から少し遠い公園で、久しぶりに会う友達と待ち合わせた。
遊具のある公園なので、ハムすけは喜んで遊び、私もハムすけの後をついてまわりながらも、友達といろいろ話ができ楽しんでいた。
ところが、帰るまぎわに、なんの変哲もない平地でハムすけが転倒した。
最初は声がでないで、その後大泣きという、マジ泣きの様子だったので、転んだだけなのに大げさだなあと思いつつ「ハムすけ、大丈夫?」と抱え起こすと、口からものすごく出血しているではないか。
自慢ではないが、私は血に弱い。自分が出血しただけでも貧血を起こしそうになるほどである。しかし、子どもを持つと、しばしば転んで口の中を切ったり、どこかですりむいたりと、血を見る機会が増えるうえに、「自分が動揺したらハムすけが不安になる。しっかりしなくては」という気持ちになり、どうにか対応できるものだ。
独身の頃、血が苦手で「もし自分の子どもが怪我をして、すごく血が出てたらどうするの?」と友人に聞かれたときに、「誰か~!助けて~!と叫ぶ」と答えた私にしては、自分でも驚くべき変化である。
話を戻すが、どこから出血しているか分からないので、ガーゼで血をふき取りつつ、口の中を見てみると、どうやら上の前歯の付け根から、ひどく出血していることが分かった。
今までも口の中を切ったことはあるが、出血が多く、いつまでも出血が止まらないのに不安を覚えて、友達と別れ、公園から病院に直行する。
ハムすけがベビーカーの中で眠ってしまったので、改めて口の中を見ると、やはりじくじくと血が滲み出しており、歯と歯茎の境目に血の塊がたまっている。
とりあえず病院で診察の予約をしたが、込み合っているので一時間後にもう一度来るように言われ、いったん家に戻った(食事は避けるように言われた)。
ハムすけはベッドに移しても眠り続けているので、私の服についた血を洗い流して洗濯機に入れ、祈るような気持ちで時計を眺める。食欲がまったくわいてこない。
時間が来たので、改めて病院に行き、そこで小一時間待って、ようやく診察してもらった。
1)横の歯に比べると少しぐらぐらしているが、様子をみましょう。
2)ちょっと歯が動いたときに、近くの血管が切れて出血したのだろう。出血は必ず止まるので、その点については心配しなくていいです。
3)ただ口の中は菌が入りやすく、歯茎が腫れたり、その菌が脳にいってしまう場合もあるので、大事をとって抗生剤を飲ませてください。
4)ぐらぐらしたり、歯の色が変わるなど変化があったら、小児歯科に行ってください。
5)硬い食べ物は避けるように。はみがきは、しないか、かるくブラシをあてる程度にしてください。
と言われる。
ハムすけの様子を見てみると、とりあえず「歯が痛くて辛い」というような感じはしないし、歯医者のお友達に「少しぐらぐらするくらいなら、様子を見ていて大丈夫だよ。病院にいっても、消毒するくらいしかできないからね」と言ってもらい、とりあえずほっとする。
さて、ハムすけだが、抗生剤のお薬がイチゴ味でおいしいので、よろこんで薬を飲んでいる。歯茎が赤黒く腫れているが、出血は止まり、目に見えて歯がぐらぐらすることもないので、とりあえずは大丈夫であろう。
それにしても、気をつけて、目を離さないように心がけているにもかかわらず、私の目の前で、ハムすけは怪我をしてしまう。この現実に、自分の無力さ、ダメさを感じ、精神的に非常に消耗する。ハムすけも災難だったが、私も疲れた。
かわいそうなハムすけ。早く治りますように。
しばらくの間、夫の実家に帰省していた。
毎朝、おばあちゃんと一緒に仏壇にごはんをお供えしていたハムすけは、自分の家に戻ってきてからも、ベルのついたおもちゃを、「チーン」と鳴らした後、両手を合わせている。
数日間、おばあちゃんの横で、仏壇の鐘をチーンと鳴らして、手を合わせていたからであろう。
大人のやることを観察して、まねをするようになっただけでなく、同じような音を聞いた時、自分の経験から連想をするようになったんだなあと、ちょっぴり感動。
しかし、おもちゃをチーンとならしては手を合わせる姿を見ていると、笑える。
連想するといえば、ハムすけは、熱いものを食べたり触ったりすると、「あちちち」と言いながら、両手を顔の横でふるしぐさをしたり(冷たいものを触っても、「あちちち」とやる)、例えば机の角で頭を打ったりすると、「あいたた」といいながら、頭をおさえるしぐさをしたりする。
ハムすけが、扉を開けたり閉めたりしていたときに、「閉まったね~」「開いたね~」などと声をかけていたら、私が「開いた」と言ったときに、ハムすけが頭をおさえることに気づいた。どうも「あ痛!」と「開いた」を同じように受け取っているようである。
とんちんかんだが、音で聞けば同じ“あいた”である。「ハムすけは賢いなあ!」と、思わずハムすけの頭をぐりぐりなぜてしまった。
まず聞く。それから話す。言葉が習得されていく過程を、ハムすけを通して見ていると面白い。
別府にて、ハムすけは初めて温泉に入った。
記念すべきその温泉は、ハムすけのひいおばあちゃんの家の近くにある、公衆温泉である。
熱い湯をかけると、さすがに「えーん」と泣いたが、温泉で粗相をすることもなく、無事に(?)温泉デビューを果たすことができた。
この温泉は、出たところにすぐ酒屋さんがあるので、いつもそこで飲み物を買って、ぐびぐび飲みながら家に帰る。
私がポカリスエット、夫がビールを飲みながら歩いていると、ハムすけがものすごくうらめしそうな顔でこちらを見て、「こっち!こっちぃ!(飲ませてくれ~!)」と手を伸ばしてくる。
温泉にお茶を持っていくのを忘れた手前、いつものように「これは、苦いよ」などと嘘をつくことができず、ハムすけにもペットボトルから直接ポカリを飲ませてあげた。
ハムすけには、たいてい麦茶を飲ませていて、ハムすけもそれに対して文句を言ったことがないのだが、一度こういう甘い味を知ってしまうと、だめである。
しつこくしつこく、それはもうしつこく、「もっと飲ませろ」と迫ってくる。
家についてお茶の入ったボトルを渡しても、それを手で振り払って、ペットボトルを指差すので、飲むのをあきらめさせるのに骨をおった。
温泉にはお茶を持参すること・・・今回の温泉デビューで得た教訓である。
(他に忘れがちなのが、新しいおむつと、使用済みおむつを入れるビニール袋。着替えやらタオルやら、自分の分と一緒に準備していると、うっかり忘れるので注意が必要である)
夫と義妹とハムすけの4人で、福岡市動植物園に出かけた。
ここは、西日本で最大の規模をもつ動植物園だという。
入園すれば、動物園、植物園ともに行き来できるのだが、非常に暑いので、動物園だけまわることにした。ここは、山全体が動物園という感じなので、ベビーカーを押しながら登山している感覚である。とても広く、高低差が激しい。
ゴリラ、象、ライオンなど、約140種の動物がいるとのことだが、よく目に入るのは、「○○(動物名)の○○○(個体の名前)は、○月○日に永眠しました」という看板。
なんだか、いろんな動物が寿命なり病気なりで死んでいるようであった。
「あらいぐまの○○も死んじゃったんだって」「ひょうの△△も死んだみたい」と、ひそひそと囁きあう私たち。つい、まるでオリエンテーリングのように、動物の死亡看板を探してしまった。
ハムすけはガラスごしにライオンのオスに吼えられたり、熊がじゃーじゃーと、ものすごく長い間おしっこをする様子を見たりしてエンジョイしていた。
夫に言わせると、この動物園は爬虫類が充実しているらしく、「上野動物園なんか目じゃない」とのことである。
別に爬虫類は見たくなかったのだが、「ここは見なくてはダメだ」という夫に先導され、爬虫類館へ入る。
へび、わに、カメレオン、とかげなどなど・・・確かに種類は多いような気がする。ハムすけはちょっと嫌がっていた。
動物園を出てから、タルトとキッシュの専門店「る・せるくる」でお茶をする。私はクリームブリュレのタルト、義妹はブルーベリーのタルトを注文する。おいしかった。夫は、マッシュルームとベーコンのキッシュの半分以上をハムすけに奪われていた。
動物園をめぐった心地よい疲れと、おいしいタルトに満足の一日であった。
